スマート農業TOPICS

スマート農業は、ロボット技術やICT技術を活用した新しいスタイルの農業です。従来の手作業で行う農業では、耕耘から直播、人工授粉や農薬散布、収穫作業を行うのに時間も労力も要します。大家族で農業を営んでいた時代と異なり、核家族化・少子高齢化が進む現代では労働者の確保が難しくなっています。

スマート農業を取り入れて、限られた人員でも作業を行える体制を整えましょう。ここからは、スマート農業を取り入れるための費用や、メリット・デメリットについて解説していきます。

農業ロボット導入の費用

農業ロボットの導入費用はピンキリで、機能が単純なロボットであれば数十万円から導入できます。自走・収穫・選定作業といった複数機能を搭載していると、数千万円単位の導入費用がかかるケースもあります。しかし、現在ではスマート農業を取り入れるハードルを下げるべく、初期費用0円で導入できるRaaSモデルも登場しました。

リース契約で収穫量の一部を使用量として支払うので、導入コストを抑えられます。必要な時期だけレンタルできるほか、メンテナンス費用も発生しないため、機械を維持するコストが発生しません。

農業ロボットの補助金

農業ロボットを導入するときは、農林水産省や各都道府県が行っている助成制度を利用できます。農地利用効率化等支援交付金は、2022年度に新設された制度です。先進的農業経営確立支援タイプの要件を満たす場合は、法人が上限1,500万円、個人が上限1,000万円まで交付されます。続いて、園芸作物転換強化事業は、水田地帯から園芸作物への転換を支援する制度。機械や施設のリースにも補助金が交付され、借上費の2分の1以内の補助金が助成されます。

農業自動化のメリットと課題

農業自動化のメリットは、人手不足に対応できる点です。省人化で作業負担が軽減すれば、人員を確保できなくとも作業を効率良く進められるように。また、ロボットにより品質が向上したり、人件費を抑えたりできる利点もあります。一方で、農業ロボットは導入コストが高くて、すべての作業を自動化するのは難しいという課題を抱えています。人の手が必要となる部分も出てきますが、作業能率がアップするため、RaaSモデルの導入を検討してみましょう。