高性能農機

農業をサポートしてくれる農業機械の中でも、トラクターやコンバイン、乗用型田植機など大型かつ幅広い性能をもつものを「高性能農機」と呼びます。では、一体どのような種類が存在するのでしょうか?今回はその違いを解説しつつ、農業活用例に関しても詳しくご紹介しましょう。

高性能農機の種類

まず、高性能農機とは何か?について。高性能農機は大きく「トラクター」「乗用型田植機」「動力噴射機」「スピードプレイヤー」「コンバイン」「ハーベスター(フォーレージ/ビーン)」といった種類に分類されます。それぞれの違いについては以下の通りです。

  • トラクター:農業けん引車。作業機を用いて様々な作業に対応できる。30PS級~90PS級以上までの馬力が存在。
  • 乗用型田植機:エンジン動力で走行できる田植機。5条前後~10条前後まで、植え付け乗数によってランクが分かれる。
  • 動力噴射機:主に農薬散布に使用。エンジンやモーターなどのポンプを使用して走行する。薬液吐き出し量30㍑/分以上~200㍑/分以上程度。
  • スピードプレイヤー:主に農薬散布に使用。乗用タイプの高性能防除機で、車体の周囲を扇状に散布する。
  • コンバイン:刈り取りや脱穀、選別などを行う。自脱型刃幅によって種別が異なる。
  • フォーレージハーベスター:牧草を吹き上げ、フォレージワゴン等の運搬用機械に積み込むもの。乗用型は特に大型になる。
  • ビーンハーベスター:大豆や小豆の収穫に使用する、軽量のハーベスター。

高性能農機には様々な種類が存在するため、目的や用途ごとに適切なものを選びたいですね。

参照元:特定高性能農業機械の種類と類別 (https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/162201/files/2014041100023/02_tokutei26217.pdf)

高性能農機の農業活用例

アグリロボコンバイン WRH1200A(クボタ

引用元HP:クボタ公式HP
(https://www.kubota.co.jp/)

高性能農機の事例として挙げられるのは、大手農機メーカークボタの「WRH1200A」シリーズ。これはGPSが搭載された自動運転可能なコンバインで、オペレーターが搭乗した状態で自動運転が可能という画期的なものでした。2018年に自動運転農機として、市場投入が発表されています。

※活用事例当時

  • WRH1200A-2.1 17,270,000円(税込)
  • WRH1200A-2.6W 17,820,000円(税込)
  • WRH1200A-3.2W 18,480,000円(税込)
  • GPSユニット(基地局)1,320,000円(税込)

参照元:クボタ公式HP(https://www.kubota.co.jp/news/2018/18-17j.html)

この時点でもかなりの作業の緩和が見込まれていますが、現在ではクボタから幅広い用途に対応したロボットトラクター「MR1000A-PC-OP」が誕生。有人だけでなく無人でも自動運転ができるようになっており、クボタの営農支援システム「KSAS」とも連動したスマート仕様となっています。2018年の実用化から4年、高性能農機がいかにスピーディーに進化し続けているかが窺えますね。

※現行アグリロボ

  • MR1000A-PC-OP(無人仕様/100馬力)15,649,700円(税込)
  • MR1000A-PC-OP(有人仕様/100馬力)13,339,700円円(税込)

参照元:クボタ公式HP(https://agriculture.kubota.co.jp/product/tractor/agrirobo_mr1000a/lineup/index-pc.html)

会社名 株式会社クボタ
問い合わせTEL 06-6648-2111
本社所在地 大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
URL https://www.kubota.co.jp/
展示会出展実績 スマート農業EXPO、農業week、クボタバーチャル展示会ほか