えだまめの収穫ロボット・収穫機

ここでは、えだまめの収穫作業の効率をアップさせる収穫ロボット、または収穫機について紹介していきます。手作業での収穫作業に限界を感じている方や、えだまめの収穫作業能率を上げたい方は必見です。

えだまめ収穫ロボット
「MCBH11」

松元機工えだまめ収穫機MCBH11
引用元HP:松元機工公式HP
(http://matsumotokiko.co.jp/custom7.html)

MCBH11は、走行しながら枝豆をもぎとる収穫機です。もぎとりローラーで収穫された枝豆は、大部分の枝葉が除去された後、コンベアで後方に運ばれます。さらに、ファンで細かく枝葉を飛ばし、豆さやのみコンテナへと収容します。収穫と豆さやの選別を同時に行えるので、作業負担の軽減や、作業時間の短縮化が目指せるでしょう。また、左右前後に走行できる小回りの利く設計、かつ強靭な油圧駆動によりトラブルを低減できます。

「MCBH11」の性能や価格は?

MCBH11の作業能率は、品種や圃場状態により異なるものの「10a/h」です。一気に収穫から豆さや選別まで行えるため、作業能率が高い収穫機だといえるでしょう。厳しい条件の中でも安定的な走行で、降雨時や降雨後の軟弱圃場での作業負担の軽減が期待できます。

  • 価格:要問合せ

「MCBH11」の導入メリット

MCBH11の導入メリットとしては、作業能率が高い点があげられます。販売価格が約1,300万円と収穫機としては高めの価格設定ですが、その分作業能率が高く、省人化が図れます。クローラ式なので、軟弱路や不整地でも走行が可能。降雨後の軟弱圃場でも容易に作業ができます。

「松元機工」ってどんな会社?

松元機工は、動力式茶摘採機を販売するメーカーです。全国での販売実績だけでなく、海外にも輸出実績があります。茶摘採機の技術を応用し、枝豆やサトウキビ、ホウレンソウなどの収穫機を手掛けています。また、自動運転技術を取り入れた「ロボット摘採機」の開発にも注力。作業能率アップに貢献しています。

会社名 松元機工株式会社
問い合わせTEL 0993-36-1161(代)
本社所在地 鹿児島県南九州市頴娃町牧之内9325
URL https://www.yanmar.com/jp/agri/

えだまめ収穫ロボット
「GTH-1型」

ミツワえだまめ収穫ロボットGTH-1型
引用元HP:ミツワ公式HP
(https://kk-mitsuwa.com/products/gth-1/)

ミツワが手掛けた「GTH-1型」は、トラクター型の枝豆収穫機です。立毛脱莢方式を採用しており、株を引き抜かずに豆さやのみを回収できます。収穫幅は600mmで、畝に合わせるだけで1畝1~2条植えの収穫が完了します。特殊な抜き歯を採用しているため、豆さやの傷みを抑えることが可能です。さらに、選別ローラーが設置されているので、豆さやと葉屑を選別できます。収穫から選別作業の自動化により、作業時間を短縮できるでしょう。

「GTH-1型」の性能や価格は?

GTH-1型は、圃場状態により異なりますが作業能率は5a/hで、10アールあたり2時間で収穫から脱莢まで行えます。トラクターに取り付けるタイプの収穫機のため価格が安く、1台につき4,080,000円(税不明・2016年時点)です。受注製造なので、納品までには3~6カ月ほど時間がかかります。

  • GTH-1型 4,080,000円(税不明)

※2016年時点の掲載価格のため、価格変更の可能性があります。詳しくはマツモトまでご確認ください。

「GTH-1型」の導入メリット

GTH-1型の導入メリットとしては、今持っているトラクターに装着できる点が挙げられます。従来3人で行っていた収穫作業も、2人で済むように。1人がトラクターに乗り収穫機を動かし、もう一人がコンテナを交換するだけで済むため、省人化が図れます。

「ミツワ」ってどんな会社?

ミツワは、枝豆の収穫機や袋詰めの省力機から、果樹の人工交配の作業機器まで扱うメーカーです。ニッチなジャンルの機器を展開しており、販売している機器の実演映像はYouTubeの公式アカウント、または公式ホームページで紹介しています。

会社名 株式会社 ミツワ
問い合わせTEL 0256-98-6161(代表)
本社所在地 新潟県燕市熊森1345
URL https://kk-mitsuwa.com/event/#post-2840
展示会出展実績 北陸地区,新潟県内,新潟市内での実演実績あり

えだまめ収穫ロボット
「HE10A」

ヤンマえだまめ収穫機HE10A
引用元HP:ヤンマー公式HP
(https://www.yanmar.com/jp/agri/products/vegetable/vegetable_harvest/he10aa/)

ヤンマーが手掛けた「HE10A」は1畝1条植えと、1畝2条植えの両方に対応している枝豆収穫機です。組替えなしで対応できるため、手作業に比べて作業能率が向上します。株元をベルトで掴んで根ごと引き抜くタイプで、根が残らないので連作障害が発生しにくくなります。また、引き抜いた根は左右にゆすって土落しし、バケットに素早く回収。うねの高さが異なっても、調節ハンドルで即座に対応可能です。枝豆の引抜・土落し・搬送・収束まで1台に集約しています。

「HE10A」の性能や価格は?

HE10Aは作業能率が2.0~3.0h/10aで、手作業の約5倍の能率を実現させています。カバーの取り外しが容易にでき、収穫後のメンテナンスが楽になります。また、トレッド幅880~1,100mmの範囲で無段階調節ができるため、マルチ栽培と農地栽培の両方に即座に対応可能です。

  • HE10A 1,139,600円(税込)

※2019年10月時点の価格です。価格や仕様は予告なく変更になる可能性があるので、ヤンマーまでご確認ください。

「HE10A」の導入メリット

HE10Aの導入メリットは、異なるうねの高さにも即座に対応できる点が挙げられます。手物とのハンドルで抜き取り高さを調節できるため、うねの高さに寄らず作業を進められます。また、マルチ栽培と露地栽培の両方に使えるため、組替えする手間が省けるでしょう。

「ヤンマー」ってどんな会社?

ヤンマーは、大地・海・都市と3領域の事業を展開する会社です。大地の事業では農業機械の製造や販売を行っており、農業経営をサポート。ICT活用による効率化にも力を入れて、持続可能な農業を目指す取り組みを行っています。

会社名 ヤンマーアグリ株式会社
問い合わせTEL 06-7636-9298
本社所在地 岡山県岡山市中区江並428
URL https://www.yanmar.com/jp/agri/
展示会出展実績 フードテックジャパン大阪, YANMAR ONLINE EXPO,国際ロボット展ほか

えだまめ生産者が抱えている
収穫の課題

枝豆は手作業でもぐと、時間と労力がかかります。収穫適期が3~5日間と短いため、作業負担が一時期に集中するという課題があります。味の良くなるタイミングを逃さないためにも、限られた人数で作業負担を解消できる省力機の導入を検討すべきでしょう。作業能率をアップできる収穫機を導入すれば、一台で収穫から脱莢までできるため、収穫作業が楽になります。高さの異なるうねや軟弱圃場にも対応できる収穫機を選ぶと、条件が異なっても即座に対応することが可能です。

まとめ

枝豆の収穫作業は、一時期に作業負担が集中するもの。作業負担の軽減のためには、収穫機を導入するのがおすすめです。収穫機と一口にいっても、取付型や乗用型など様々なタイプがあるため、予算や用途に応じたものを選びましょう。

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