ぶどうの収穫ロボット・収穫機

ここでは、ぶどうの収穫ロボット・収穫機の開発事例を紹介していきます。国産のぶどう収穫ロボットはまだ販売されていませんが、ヤマハ発動機が現在開発中です(2022年4月時点)。どのようなロボットが一般販売される可能性があるのか詳しく解説しているので、導入時の検討材料にしてみませんか。

ぶどう収穫ロボット開発事例
(ヤマハ発動機)

ヤマハのタフネスアーム
引用元HP:ヤマハ発動機公式HP(PDF)
(https://www.yamaha-motor.co.jp/robot/event/2022irex/pdf/toughness_robot_arm.pdf)

ヤマハ発動機は、現在ぶどう収穫機「タフネスアーム」の開発中です。炎天下や降雨といった環境下でも動作できる車載対応のロボットアームの自動化実証が進められています。炎天下でも問題なく稼働できるように、関節部には放熱性能を考慮したモーターと減速機が搭載。

動作温度は-10℃から+55℃と、厳しい環境下でも耐えられる構造となっています。2022年3月9~12日に東京ビックサイトで開催された国際ロボット展において、「タフネスアーム」が披露されました。基礎技術の開発に目途がついたところで、今後は現場で活用するためのソリューション開発が進められる予定です。

「タフネスアーム」の性能や
想定価格は?

タフネスアームは、自動ブドウ収穫ロボットとして活用される予定で、無人で収穫を行う実証実験が進められています。AIがぶどうを認識して、6軸のアームが自動で収穫。アームを旋回して、かごにぶどうを収納していきます。現在開発中で一般販売は行われていないため、販売価格は未定です。

  • タフネスアーム 価格は未定

「ヤマハ発動機」って
どんな会社?

ヤマハ発動機は、オートバイを中心とした機器を製造するメーカーです。パワートレイン技術・車体艇体技術・制御技術・生産技術の4つを軸に、様々なモノの自動運搬に取り組んでいます。モノの搬送に価値を加える提案をしており、利便性に特化した自動ブドウ収穫ロボットの開発にも力を入れています。

会社名 ヤマハ発動機株式会社
問い合わせTEL 0538-32-2411
本社所在地 静岡県磐田市新貝2500
URL https://www.yamaha-motor.co.jp/robot/
展示会出展実績 国際ロボット展ほか

ぶどう生産者が抱えている収穫の課題

ぶどう生産者の多くは、収穫作業にかかるコストや時間に課題を抱えています。手摘みをする場合、一房ずつ収穫しなければならないのでかなりの労力を要します。人手をかけすぎると人件費が跳ね上がり、反対に人手不足になると収穫に時間がかかり品質に悪影響を及ぼす可能性も。

特に、ワインに加工している場合は、品質を保つ必要があるので、適切な時期に収穫を終わらせる必要があります。機械の導入により自動収穫できるようになれば、人件費の高騰や収穫時期の遅れに悩まされる心配がなくなるでしょう。

まとめ

ぶどう生産者にとって、収穫作業の省力化は避けては通れない問題です。特に、近年は国産ワインの人気が高まり、ぶどうの需要が増大しています。労働者の不足や、生産者の高齢化に対応できるように、収穫ロボット・収穫機の導入を検討すべきでしょう。

畑作物別の農業ロボットを
チェック