ここでは、みかん収穫ロボットの開発事例を紹介していきます。みかん生産は手間暇がかかるため、収穫作業に頭を抱えている農家さんは少なくありません。少しでも手間や労力をなくすために、省力化できる収穫ロボットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

愛媛県にある「ディースピリット」がミカン収穫ロボットを開発中です。2020年10月時点で急傾斜に対応できるよう調整中で、3年以内の実用化を目指しています。アームの先端に取り付けた3種類のカメラが、みかんとの距離や大きさを認識。
さらに、ディープランニングにより、色づきや形から成熟したみかんをAIが自動判別し収穫します。アームが果実を掴む際に触覚センサーが荷重変化を読み取り、一つずつ違う茎の位置や角度を捉えてカットできるようにしています。
ミカン収穫ロボットは、AIによる物体認識とシンプルな機構により、あらかじめ動きを教えて動作するタイプのロボットと比べて価格を2分の1~3分の2程度に抑えられる予定です。アームロボットがみかんの空間座標を把握して収穫するので、生育状況に合わせて活躍します。
ディースピリットは、ITシステムの開発を行っている会社です。愛媛県を中心に活動しており、ホームページ製作からシステム構築、ロボットの開発まで多岐にわたる事業を展開。AI物体認識自立型のロボットアームの開発にも力を入れています。
| 会社名 | 株式会社ディースピリット | 
|---|---|
| 問い合わせTEL | 089-948-4100 | 
| 本社所在地 | 愛媛県松山市来住町1430番地1 | 
| URL | https://dspirit.jp/ | 
| 展示会出展実績 | スマートファクトリーJapan,HOSPEXほか | 
みかん生産者は、繁忙期に早朝から深夜まで収穫作業に追われます。水はけが良く、みかんが生育しやすい急斜面での作業は重労働になるため、人手不足に悩んでいる農家は少なくありません。特に、長期化するコロナ禍でアルバイトなどの希望者が少なく、人材を確保できないみかん農家が増えています。
そこで、人材不足の解消に向けて、急斜面でも活動できる収穫ロボットの開発に期待が高まっています。労働環境が改善すれば、高齢の農家が事業を続けやすくなるほか、若者の就農促進にも繋がるでしょう。愛媛のディースピリットは収穫ロボットアームの開発を行っているので、近い将来に実用化される可能性があります。
みかんの収穫は急斜面での作業になるので、重労働になる傾向があります。労働環境の改善に向けて動き出すなら、みかん収穫ロボットの導入を検討してみませんか。まだ実用化はされていませんが、実用化に向けて開発が進められています。少しでも作業負担を軽減し、人手不足を解消していきましょう。