除草・草刈

農業において、意外と負担が大きいのが「除草・草刈」作業。ただ刈るだけならまだ良いのですが、育ち始めた作物を避けながら行うのはなかなかテクニックが必要ですよね。そこでご紹介するのが、除草を助けてくれる農業ロボット。一体どのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。

除草ロボット「KRONOS 
MR-30」

和同産業の公式HPキャプチャ
引用元HP:和同産業公式HP
(https://www.wadosng.jp/)

KRONOS MR-30は、除雪機の有名メーカーとして知られる和同産業が開発した自動草刈ロボット。3輪駆動、および独自のタイヤパターンにより高い走破性を誇るのが特徴で、勾配のある場所でも安定したパフォーマンスを実現します。

超音波センサーで障害物を検知できるほか、常に刈刃モーターの負荷をチェックしながら草が密集したところも効果的に処理してくれるので、信頼して任せられるでしょう。

「KRONOS MR-30」の性能や価格は?

作業領域は3,000㎡と、広大な農場にも対応しているKRONOS MR-30。エリアワイヤーを設置すれば、その内部をランダムに走行しつつ草刈してくれますから、非常に便利です。価格も50万円弱と、農業ロボットの中では手が届きやすい金額と言えるのではないでしょうか。

  • KRONOS MR-30(無人自立走行) 495,000円(税込)

「KRONOS MR-30」の導入
メリット

KRONOS MR-30の導入メリットは、煩わしい除草をロボットに任せられるのが第一。しかも作業が完了した後はロボット掃除機等と同じく自動で充電ステーションに戻るため、常に見守っておく必要もありません。また、状況確認はスマートフォンで可能。草刈の分を他の作業に充てられるため、作業時間の短縮や効率化はもちろん、人件費の削減も期待できます。

「和同産業」ってどんな会社?

和同産業は、岩手県に本社を置く除雪機・草刈機の専門メーカー。「自然と向き合い、暮らしに寄り添う」をコンセプトに、様々な機械の開発から生産までを一貫して請け負っています。本社が寒冷地なためか、特に除雪機に関しては高いシェアを誇るのも特徴。1941年創業と歴史ある会社ですから、品質に対する信頼も厚いでしょう。

会社名 和同産業株式会社
問い合わせTEL 0198-24-3221
本社所在地 岩手県花巻市実相寺410
URL https://www.wadosng.jp/

除草・草刈農業ロボット
開発事例(NTT・果実堂)

NTTの公式HPキャプチャ
引用元HP:NTT公式HP
(https://group.ntt/jp/)

開発段階の除草・草刈ロボットとして注目されているのが、通信会社として知名度の高いNTTと三井物産、カゴメ、トヨタが出資するベビーリーフメーカー、果実堂やドコモ、みのる産業、農研機構、野菜くらぶなどが関わり研究している「栽培管理用AI除草ロボット」。主にほうれん草を作る時の除草作業を想定した製品で、ほ場を自力で移動しながら草刈りができるというものです。

「栽培管理用AI除草ロボット(仮)」の性能や想定価格は?

画像認識により作物と雑草を区別し、ほうれん草を踏まないように除草できるのがこちらの製品の特徴。車幅は作物の種類や栽培⽅法に合わせて、手動で調整可能にする予定だそうです。価格は未定ですが、手が届きやすい価格で提供されるといいですね。

  • 栽培管理用AI除草ロボット(仮) 価格未定

「NTT」ってどんな会社?

NTTは、日本の電気通信会社。電話やスマートフォンのイメージが大きいと思いますが、昨今では農業のスマート化にも積極的に取り組んでおり、人手不足や作業負担などを改善すべく様々な試みを行っています。農業はもちろん畜産・水産にもアンテナを張り、グループ企業や農業メーカーなどとも連携しつつ新規テクノロジー開発に励んでいるようです。

会社名 日本電信電話株式会社
問い合わせTEL 03-6838-5111
本社所在地 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア イーストタワー
URL https://group.ntt/jp/
展示会出展実績 アグリビジネス創出フェア2021、ほか

まとめ

いかがでしょうか?無人自立走行ができる除草ロボットは、価格も比較的手が届きやすく良心的なのですね。状況確認もスマートフォンで可能ということで、動作を把握しやすいのも魅力。NTTをはじめ、複数の企業が協力して開発中の除草ロボットも興味深く、今後も発展が期待できそうです。

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