ほうれんそうの収穫ロボット・収穫機

軟弱野菜であるほうれんそうは、収穫調整作業に膨大な時間のかかる品目です。作業はしゃがみこんだ姿勢で行うため労働負荷も大きく、収穫ロボットの導入による自動化が期待されています。

ほうれんそう収穫機「SPH400」

クボタのほうれんそう収穫機SPH400
引用元HP:クボタ公式HP
(https://agriculture.kubota.co.jp/product/kanren/spinach-harvester/)

作業者は立ったまま収穫機を操作し、そのまま前に押し歩く姿勢でほうれんそうの根を切断し、ベルトで機体上部へ搬送します。ローラでほうれんそうを収納部にまとめコンテナなどへ移すことで収穫が完了。4条同時に収穫ができるため、手作業に比べて最大10倍の効率アップが期待できます。

さらに、バッテリーと電動モータ尾によって動くので、排ガスがなくハウス内部での作業でも空気を汚しません。騒音や振動も最小限で、コンパクトサイズなので軽トラックで運搬できます。

「SPH400」の性能や価格は?

腰を屈めない立ったままの姿勢で収穫作業ができ、作業者の身体への負担を減らします。発進・加速・収穫作業・減速・停止の基本操作が手元のレバー1本ででき、デフロック機構で移動も容易です。

  • SPH400 2,948,000円(税込)

「SPH400」の導入メリット

ほんれんそうの収穫作業は、手作業だと長時間しゃがんだ姿勢で行う必要があり、身体への負担が大きい作業です。SPH400の導入により、4条同時の収穫が可能となり、作業者は立ったままの作業になるため、作業スピードもアップし作業負担も軽減します。

「クボタ」ってどんな会社?

創業以来、1世紀以上にわたって積み重ねてきた技術と知見を、スマート農業、スマート水インフラという世界の課題に貢献していくクボタ。近年の農業では安定した食料の生産、品質の確保と向上のためにロボット技術やICT活用が注目されています。クボタでは高品質生産・超省力かを実現化するスマート農業に取り組んでいます。

会社名 株式会社クボタ
問い合わせTEL 06-6648-2111
本社所在地 大阪府大阪市浪速区敷津東1-2-47
URL https://www.kubota.co.jp/

ほうれんそう収穫機「乗用型ほうれんそう栽培システム」

広洋エンジニアリングのほうれんそう収穫機
引用元HP:広洋エンジニアリング公式HP
(https://www.koyoeg.co.jp/agri_harvest/riding-system/)

ほうれんそうの播種、防除、根切を3点リンク脱着で行える、小型ハイクリトラクターです。それぞれの作業を、必要に応じてリンク脱着することで、用途に応じた作業ができるようになります。作業者は、運転台に乗ったまま操作ができるので、手作業での根切りよりスピーディに収穫作業を行うことができます

収穫だけでなく、播種や防除にも使えるため、汎用性が高いのも特徴。根切機は、栽培様式及びほ場条件によって適正な機種を選べば、ほかの野菜根切りにも使用可能です。

「乗用型ほうれんそう栽培システム」の性能や価格は?

小型ハイクリトラクターに、作業に応じたリンクを脱着することで、播種・防除・根切ができる汎用性の高い収穫機です。切断装置によって根が切断されますが、ほうれんそうは立ったままの状態を維持するので、土がつかずその後の作業も楽になります。

  • 乗用型ほうれんそう栽培システム 要問い合わせ

「乗用型ほうれんそう栽培システム」の導入メリット

ほうれんそうの収穫以外にも、リンクの取り替えだけで播種、防除の作業も可能になります。根切り作業も、機種を適切につけ替えれば、ほかの作物の根切りができます。根切りをしても、作物は倒れないためきれいなまま収穫でき、長時間のしゃがんだ姿勢での作業が軽減されます。

「広洋エンジニアリング」ってどんな会社?

農業機械の開発・製造・販売のほか、緑地機器も開発から製造・販売を行っている広洋エンジニアリング。ほうれんそう栽培システムでは、ほかに歩行型の機械や、下葉・土取機なども開発しています。

会社名 株式会社広洋エンジニアリング
問い合わせTEL 049-291-0700
本社所在地 埼玉県比企郡川島町大字上大屋敷7
URL https://www.koyoeg.co.jp/

ほうれんそう生産者が抱えている収穫の課題

ほうれんそうは柔らかく茎や葉が容易に折れやすいため、傷つけずに収穫するのは人手でも難しいとされます。しかも、出荷までに必要な全作業のほとんどを収穫調整作業に割かれるため、人の手を多く要する品目です。作業はしゃがんだ姿勢で長時間行うため、身体への負荷も大きく、機械導入による作業負荷の軽減が期待されています。

しかしながら、手作業でも難しいほうれんそうの収穫を、作物を傷つけずに機械で行うことは難しく、さらにほ場条件や品種によっては機械の性能を発揮できないことも。これらの課題がクリアされれば、生産効率が向上し生産規模の拡大も期待できるようになるでしょう

まとめ

ほうれんそうはやわらかく繊細な品目だけに、傷つけずに収穫するのは難しい野菜です。ほとんどの作業をしゃがんだ姿勢で行うため、作業者の身体的負担も大きく、ほうれんそう収穫機の導入による作業効率アップと作業負担の軽減が望まれます。

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