包装・袋詰

収穫した野菜を出荷する際、基本的には箱詰めや包装を行いますよね。しかし、人の手では長い作業時間や人件費がかかってしまうため、悩んでいる農家さんも多いはず。そこで今回は、包装や箱詰めなどを代行できる農業ロボットについて、製品情報や開発事例をご紹介します。

包装ロボット「きゅうり用箱詰ロボット/トマト、
りんご、梨用ロボット/柿用箱詰ロボット」

ヤンマーの公式HPキャプチャ
引用元HP:ヤンマー公式HP
(https://www.yanmar.com/jp/)

まず、ご紹介したいのは農耕機械の大手メーカーとして知られるヤンマーの箱詰めロボット。きゅうりやトマト・りんご・梨、そして柿と適した作物ごとにタイプが分かれており、それぞれ自動で綺麗に整列した状態で箱に収めてくれます。基本的には工場向けのようですが、気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

「きゅうり用箱詰ロボット/トマト、りんご、梨用ロボット/
柿用箱詰ロボット」の性能や価格は?

まず、きゅうり用箱詰ロボットは細長いきゅうりの向きをしっかりと揃え、少し曲がっているものも全自動で箱詰めを行ってくれます。トマト、りんご、梨用ロボットはパン式選別機と連動し、様々なランクの青果を自動で箱詰めできるのが特徴です。

柿用箱詰ロボットは、ランダムソーター式選別機により選別された柿を綺麗に収納。価格は記載されていませんでしたので、導入を検討したい場合はお問い合わせください。

  • きゅうり用箱詰ロボット 要問い合わせ
  • トマト、りんご、梨用ロボット 要問い合わせ
  • 柿用箱詰ロボット 要問い合わせ

「きゅうり用箱詰ロボット/トマト、りんご、梨用ロボット/
柿用箱詰ロボット」の導入メリット

導入メリットは、人の手で行うよりもスピーディー、かつ丁寧に箱詰めが可能な点でしょう。こちらの機械なら通常は何人ものスタッフを雇わねばならないところを代行してくれるため、人件費も大きく削減できる可能性があります。

「ヤンマー」ってどんな会社?

ヤンマーは、1912年に設立した日本を代表する農機・建機メーカーのひとつ。発動機や船舶の製造も行っており、関係会社も含めて大規模なグループを形成しています。

農業機械の販売やメンテナンス、農業用資材の販売などについては「ヤンマーアグリジャパン」が代表的なグループ企業として挙げられ、近年ではスマート農業を視野に入れた農業ロボットの開発にも積極的です。

会社名 ヤンマーホールディングス株式会社
問い合わせTEL 記載なし(各店舗にて対応)
本社所在地 大阪市北区茶屋町1-32
URL https://www.yanmar.com/jp/

包装ロボット「ロボパック」

ニプロの公式HPキャプチャ
引用元HP:ニプロ公式HP
(https://www.niplo.co.jp/)

次にご紹介するのは、レタスやグリーンボール専用の包装機「ロボパック」。これはニプロが開発したレタス・グリーンボールの専用包装ロボットです。包装機と供給ロボットを一体化させているのが特徴で、ふき取りから供給、包装までを一貫して代行してくれます。

使い方は、調整したレタスをカラセル上のトレーに載せるだけ。初めての方でも簡単に操作可能です。

「ロボパック」の性能や
価格は?

切断刃がついたヒーターで150℃の低温融着を実現しているため、ニオイや煙がほぼ発生しないロボパック。騒音リスクも少なく、作業者が起動ボタンを押すだけで稼働可能です。レタスやグリーンボールだけでなく、キャベツに対応しているのも魅力。

価格についてはニプロ製品の販売を行っている協同サービス株式会社ホームページにも記載がありませんでしたので、気になる方はぜひ一度お問い合わせください。

  • ロボパック 要問い合わせ

「ロボパック」の導入メリット

ロボパックの導入メリットは、第一に手間のかかる包装作業を簡略化し、効率よく行えるようになること。また、レタスのように繊細な作物の場合は包装の際の傷や凹みなどが気になりがちですが、ロボパックはそういったリスクを回避するため、フィンガーにより優しく包み込むという仕組みになっています。乳汁のふき取りも代行してもらえますから、全体的な作業時間の短縮が期待できるでしょう。

「ニプロ」ってどんな会社?

ニプロは、長野県にある松山株式会社が手がける作業機のブランド。同社は「土の生態系を活性化する」を基本理念として、様々な農業機械を生み出しています。工程別の作業機や米、麦、大豆、じゃがいもなど作物ごとの機械など製品は多岐にわたりますが、ロボパックについては上記参照元である協同サービスをはじめ、提携企業にて販売されているようです。

会社名 ニプロ 松山株式会社
問い合わせTEL 記載なし
本社所在地 長野県上田市塩川5155
URL https://www.niplo.co.jp/

まとめ

特に繊細な作物の場合、包装・袋詰め作業は気を遣うもの。しかし、安定したクオリティを保ってくれる農業ロボットを導入できれば、人件費の削減や人手不足の解消はもちろん、品質の維持にも繋がるのではないでしょうか。

スマート農業は昨今注目されている取り組みなので、今回ご紹介した以外の包装・袋詰ロボットの実用化も今後楽しみにしていきたいですね。

農作業別の農業ロボットを
チェック