課題から探す農業ロボット

農業は、どのような国においても重要な産業。国産の作物を購入できなくなるというのは、消費者にとっても恐ろしい話ですよね。しかし、現代の日本では「人手不足」や「自給率の低下」といった農業課題が深刻な問題となっています。

いっぽうで、働く先に困っている人や農業に興味がある若者も少なくはない印象ですし、農家の皆さんは収穫量や収益を少しでも上げようと日々努力をしているはず。一体なぜそんなことが起こるのだろう?と疑問に思ってしまいますが、実はそれには様々な要因が存在するのです。

人手不足

まず、人手不足の問題について。この一因としては、やはり少子高齢化による「若年層の減少」があると言われています。しかし、そんな中で農業に従事したい、という声も少なくはありません。ではなぜ人手不足に陥りやすいのか?というと、多くの農家が「通年での雇用が難しい」と感じているからだ、との説も。

特に若い方はせっかく農業を始めるなら、一生を見据えた就職をしたいと考えるもの。とはいえ作物によっては繁忙期と閑散期のギャップが大きいため、通年で雇用すると農家側は閑散期の人件費に悩んでしまうのですね。かといっていきなり独立もハードルが高く、諦める人も多いのかもしれません。

そこで、人手不足を解消する方法のひとつに挙げられるのが、農業ロボットによるスマート農業。では、一体どのような製品が活用されているのでしょうか?課題解決についても考えつつ、詳しく見ていきましょう。

自給率の低下

自給率とは、国の中の食糧をいかに国産でまかなえているか、という指標のこと。日本は戦後、食事が急速に欧米化したことによって農業をはじめとする第一次産業に大きな影響を与えたとされ、現在も低い数値を保ち続けています。これを解決する方法のひとつとして挙げられるのが、スマート農業による生産性アップ。

農業ロボットは人手不足を解消するだけでなく、データやプログラムの活用によって作業を効率化することで、全体の生産性向上につながるとも言われているのです。では、一体どのように活用されているのか、具体的な製品も含めて見てみましょう。