農業は世界的に欠かせない産業のひとつですが、日本においては近年高齢化や後継者不足、人手不足といった課題が大きく取り上げられています。確かに高齢になると長時間の作業が難しくなりますし、かといって人を雇おうとしてもなり手がいない、もしくは人件費に余裕がない…などの問題が生まれますよね。
そこでここ数年急速に発達しているのが、AI(人工知能)を活用した「農業ロボット」です。では、一体どのようなメーカーが農業ロボットの開発に乗り出しているのでしょうか?
井関農機は、1926年創業と老舗の農機メーカー。整地用のトラクターはもちろん栽培や収穫などに関する機器も取り扱っており、全体的に軽くてコンパクト、かつ操作性に優れているのが特徴です。比較的価格も良心的なため、コストパフォーマンスを求める方にもおすすめ。メンテナンスもしやすく、小型ながらパワフルな性能は農業ロボットにも惜しみなく発揮されています。
日本を代表する農機メーカーのひとつとして知られるクボタは、海外でも幅広いシェアを誇る世界的な企業。特にトラクターのブランド力は強いとされ、耐久性が高く壊れにくいのが特徴です。アフターサービスも手厚いため、農機初心者の方も安心して利用できます。農業ロボットをはじめとするスマート農業にも力を入れており、タイプによって無人・有人両方に対応したロボットトラクターは100馬力と頼もしい性能も魅力と言えるでしょう。
農業機械・建設機械を取り扱う海外企業、ニューホランド社の総代理店として機能している日本ニューホランド。前身は1934年創業の老舗メーカー「北海道自動車工業」なので、日本企業ならではの親しみやすさとノウハウも期待できます。強みは低燃費+高精度な農業機器で、農業ロボットとしてはコンバイン・自走式ハーベスターに注目です。
国内でも代表的な農機メーカーのひとつである「ヤンマー」の製造子会社として誕生したヤンマーアグリジャパン。北海道から九州まで全国的に支社を展開しており、農業機器の販売をメインに行っています。農業ロボットも取り扱っていますが、支社によって販売されているマシンには多少違いがあるようなので、興味がある方はお近くの店舗にお問い合わせください。この記事ではヤンマーが手がける高性能な農業ロボットについても、詳しくご紹介しています。
パナソニックといえば、日本の大手電機メーカー。冷蔵庫やエアコン、掃除機などの会社、とイメージされる方も多いのではないでしょうか。しかし、実はパナソニックは農業ロボットも開発しているのです!元々カーナビや農業機械のバッテリーなども取り扱っている企業なので、その技術力は折り紙付き。ここでは同社が提供するトマト収穫ロボットをご紹介するとともに、会社の特徴について詳しくご紹介しています。
アグリストは、宮崎県新富町に本社を構えるIT企業。穏やかな田園風景の中に現れる近代的なオフィスは、出資企業のひとつであるENEOSイノベーションパートナーの担当者も驚かせたと言います。農業課題の解決を目指すソリューションをメイン事業とするアグリストは、きゅうりとピーマンの自動収穫ロボットを中心に、未来の農業を支える機器やシステムづくりに励んでいる会社です。
デンソーアグリテックソリューションズは、自動車部品メーカーとして知られるデンソーがオランダにある施設園芸事業者、セルトングループに出資する形で誕生した企業。主にハウス栽培をサポートする生産者向けサービスを提供しており、ハウスとそれに付随する建築物や構造物の建築・土木工事の設計、請負、施工および監理など様々な視点から生産者を支援しています。
自動収穫ロボット「FARO」をはじめ、農業ロボットも開発。1人1人の要望やお悩みに合ったプランを提案してもらえるため、生産面で課題を抱えている方もお気軽にご相談ください。
Doog(ドーグ)は、ロボットの街とも称される茨城県つくば市に本社を構えるIT企業。次世代型の移動ロボット開発をメイン事業として、搬送ロボット「メカロン」をはじめ、幅広い現場に簡単に導入可能な協働運搬ロボット「サウザー」、搭乗することで人の移動をサポートしてくれるロボット「ガル―(1人乗り)」・「モビリス(2人乗り)」などを提供しています。人々が笑顔になれる、安全性が高く確かな動作を行うロボットを開発すべく、常に研究の姿勢で邁進している企業です。
inahoは、神奈川県鎌倉市を拠点とするIT企業。自動野菜収穫ロボットの開発をはじめ、新しく農業に参入したい人に向けたコンサルティングサービスなども行っています。農業ロボットとしては初期費用がかからないReeS契約での「アスパラガス収穫ロボット」を提供しており、無理なくスマート農業を始めたい方におすすめです。個人・法人を問わず相談を受け付けているそうなので、何かお悩みがある方も問い合わせてみてはいかがでしょうか。